一昨日、もう行けないだろうとあきらめていた前川國男建築展に行って来ました。たまたま、時間が空いたので…。
前川國男はル・コルビュジエにモダン建築の理念を、アントニン・レーモンドに基礎や技術、意匠を学んだ日本近代建築の巨匠です。(とてもかわいいおじいさん)
彼の作品で有名なのは、江戸東京たてもの園に移築されている前川國男自邸や、東京文化会館など。というかそれくらいしか存じあげていなかったのですが…展示を見ているとあれもこれも彼が建てたのものだったのか!と思うほど、誰もが一度は見たことのある身近な建築をたくさん手掛けていました。
例えば新宿の紀ノ国屋書店とか。あのド派手な街並に埋もれてしまっているのが残念だけど、戦後に初めて建てられた紀ノ国屋書店なんか、今見てもワクワクしちゃうようなステキなお店なんだよね。
自分のことでいうと埼玉会館も彼の作品とは驚きだった。学生のとき(特に去年は)よく中庭でぼけーっとしていて、そのとき、このレンガの建物、角が丸くていいなとぼんやり思っていたりしていたので。なんか嬉しい。
展示の中で、彼の言葉がたくさんあって、仕事というか建築に対しての真面目さ、誠実さが伺えた。
その中の一つで、
−殺されても歯を食いしばって守りとおせるだけの建築家の生活信念、それが当然、彼の作品の意匠として必ず現れる−
という言葉にちょっと胸がウッとなった。
建築に限らず、仕事に対する姿勢というところでこれだけのプロ意識をもってやっている人は今の日本にどれだけいるのだろう…。最近考えていることと重ねてしまいかなり痛い言葉だった。
丁寧で誠実な仕事はどんな仕事でも人を感動させるんだよな…なんてことを確信しつつ、他にもいろいろ心の糧になるような彼のいい言葉、仕事に励まされ、しぶしぶ仕事に向ったのでした。
沼ちゃ〜ん、久しぶりに来てみたら、
止まってるわね〜(笑)
投稿情報: Yガール | 2007-04-10 12:00 午前
tesuto
投稿情報: n | 2008-07-17 11:47 午後